概念編ではビルディングマテリアルを使って塗りつぶしを入力する方針をたてました。これから外皮計算を拾う図面を見て見ましょう。
-
入力方針
まずは1階から。凹部があるので立面形状以外に隠れた部分の面積を拾う必要がありますね。この仕様を外壁Aとします。

次に2階。屋根は切り妻、小屋裏収納と勾配天井が存在していますので、外壁と外部に面する妻壁部分を外壁A、屋内の天井から屋根に沿って壁断熱を施工する箇所を外壁Bとします。

-
ビルディングマテリアルを作る
[オプション]→[属性設定]→[ビルディングマテリアル]を開きます。方位と仕様の拾い訳を行うためにビルディングマテリアルを作ります。BM-66一般を複製して名称変更します。


各方位、U値が異なる外壁仕様を作成します。今回は、東西南北と外壁Aと外壁Bの組み合わせを作成します。※本来は東西南北の間の方位も用意する必要があります。

-
参照を設定する
1階平面図を開き、[参照]をオンにし、参照の右側の▼をクリックし
参照を選択を選択し、レイアウトブックの「立面図」をクリックし[OK]をクリックすると、立面図4面が下絵表示されます。



再度、[参照]の▼をクリックして、参照パレットを開きます。


[参照を上に表示]をオン、[参照を移動]をオンにして、立面図を平面図の範囲から外れた場所に移動します。

-
参照線を入力する
各方位の立面図に1FFL、ルーフバルコニー断熱下端、2F天井高、2F軒高、外壁の壁芯、外壁Bを入力する位置等に参照線を引きます。

-
塗りつぶしツールの入力
立面図の位置に重ねるように塗りつぶしを入力します。各方位別に入力します。
以下の内容を設定します。
・塗りつぶし種類:切断塗りつぶし-ビルディングマテリアルに変更します。

・塗りつぶしパターン:方位、仕様に設置します
・ペンNOを黒以外の目立つ色で太い線になるように変更します。
・IDは重複しないように設定します。
※例では北:A、東:B、南:C、西:Dの記号を頭に項番を振っています。


-
ラベル、寸法線の入力
床面積計算図で紹介した方法でラベルと寸法線を入力します。

-
ビューの保存
立面図4面が画面に納まる位置に画面を調整し(平面図が画面の範囲に入らないように)、1階平面図タブで右クリック→「ビューとして保存」を選択し、「壁外壁面積図」という名称でビューに保存します。



次回は、立面図を下絵にして出力する方法と一覧表の設定をご紹介します。