本年度後期より「アルゴリズミックデザイン」の授業を試験的に開始することになった。とはいえ、Rhino+Grasshopperの様々な事例を通して、なんちゃってアルゴリズミックデザインを体験するという程度のもの。
これまで4年生は卒業制作という大義名分でほとんどの時間を自由時間にしてきたが、熱心に質問してくる学生も少なく、ただ時間を過ごすだけでメリハリが無い。また、他学科との共同テーマを行う学生は、待ちの状態で時間が過ぎてしまい、手持ち無沙汰になってしまうという現象が生じていた。ということで、卒業制作にとらわれず、本授業での課題は必要であるという結論。
ただ、課題を与えるといっても、ARCHICADやLUMIONはほとんど使いこなせるレベルに達しているし、設計課題を要求するのはこの授業の特性が活かせない。色々悩んだ結果、より高いレベルを求める学生に強力なスキルを与え、ある意味やることが無い学生へのモチベーションも保てる新しいテーマが必要ということで行きついたのが本テーマである。
20数年前に海外のGDLの書籍を翻訳したことがきっかけで、GDLの魅力に憑りつかれた。それは形は違えども「アルゴリズミックデザイン」であった。まだまだ人真似でしかないが、授業の内容を考える時間、学生に教える時間は、楽しくて仕方ない。